自己実現理論、またはマズローの欲求五段階説とは人間の欲求を心理学的に捉えたモデルである。
ビジネス用語としても認知されており、説明する必要もないぐらいに普及している理論でもある。
基本的には欲求の変化を段階ごとに表すものだが、応用として下がっていくアプローチもある。ブラック企業である。
5:君の成長のためだと言い聞かせる(自己実現欲求)
4:会社は君を必要としているんだと教える(承認欲求)
3:会社を辞めたら社会から見捨てられると信じ込ませる(所属欲求)
2:給与を払い渋る、転職スキルをつけさせない(安全欲求)
1:働かないと休めない、辞めると痛い目に合わせるぞと脅す(生理的欲求)
ブラック企業の戦略として、段階を下げていき従業員の欲求(モチベーション)を高かめようといったところだろう。
逆に従業員の中に段階をあがっていく勇者がいれば、下段を満たされていると感じているというこになり、その企業の信者が誕生する。
さすがに上手にできている。
さらなる意味合いがあるとすれば、今後の社会保障の考え方のひな形になりうるかもしれない。
下段を駆使してやる気のコントロールをするか、上段へ上がっていくことで進歩を目指すか(最近になって6段階目が提唱されている)。
機能しているかは別として、現在の日本の社会保障は1段階目を完全に、2段階目を経済的に保障している。
最近のナショナリズムの高まりは三段階目の欲求の高まりの現れと捉えることもできる。
事実、北欧に行けば社会保障は3・4段階目までカバーしているように思える。
今後の方針として、社会やコミュニティの繋がりを促進していくような政策が重要になってくるかもしれない。
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